FIFAワールドカップ2026 グループI第2節 フランス vs イラク

【W杯2026】フランスがイラクに3-0で快勝!エムバペ2発、盤石の戦いで決勝トーナメント進出決定

FIFAワールドカップ2026 グループI第2節。

初戦でセネガルを下したフランスと、ノルウェーに敗れたイラクが対戦した。

勝てばグループリーグ突破が決まるフランスに対し、イラクはワールドカップ初勝ち点獲得を目指す一戦。イラクは5バック気味の堅い守備で粘りを見せたものの、キリアン・エムバペの圧倒的な個人技が試合の流れを引き寄せる。後半には相手のミスも見逃さず追加点を奪い、最後はウスマン・デンベレにもゴールが生まれて3-0で快勝した。フランスは2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。

イラクは守備重視の布陣でスタート

立ち上がりから主導権を握ったのはフランスだった。

ラビオとコネが中盤でボールを落ち着かせ、オリーゼが中央、デンベレとバルコラがサイドから仕掛ける。最前線にはエムバペが構え、序盤からイラク陣内へ押し込んでいく。

対するイラクは、初戦のノルウェー戦とは異なり5バック気味の守備的なシステムを採用。まずはコンパクトな守備ブロックを作り、スペースを消すことを最優先にした。

ボールを奪うとフセインをターゲットにロングボールを送り、少ない人数でカウンターを狙うという割り切ったゲームプランだった。

エムバペが個の力で試合を動かす

イラクの守備は序盤こそ機能していたが、それを一瞬で打ち破ったのがエムバペだった。

前半14分、左サイドでボールを受けると、細かいタッチから右へ持ち替え、逆足の左足を振り抜く。強烈なミドルシュートはゴール右隅へ突き刺さり、フランスが先制に成功した。

守備ブロックを崩されたというより、エムバペの個人技でこじ開けられたゴールだった。

実況でも「止めようがない」「逆足でも関係ない」と評されるほど、世界最高峰の決定力を見せつける一撃だった。

イラクも左サイドから反撃

失点後もイラクは慌てなかった。

特に左サイドバックのドスキが積極的に高い位置まで攻め上がり、精度の高いクロスでチャンスを演出。フセインを狙ったロングボールやセットプレーから何度かゴール前へ迫る場面もあった。

しかし前半途中には、そのフセインが負傷交代するアクシデントが発生。

高さという武器を失ったことで、イラクは攻撃の形を修正せざるを得なくなった。

それでも最後まで守備の集中を切らさず、前半は1失点で折り返すことに成功した。

天候による長時間中断

前半終了後、スタジアム周辺で雷が確認されたため、試合は約2時間にわたって中断された。

長い待機時間を経て再開された後半は、両チームとも試合勘を取り戻しながらのスタートとなる。

イラクはアルファマディを中心に前線でボールを収める場面が増え、前半よりも落ち着いてボールをつなげる時間が長くなった。

イラクのミスを逃さず追加点

後半立ち上がり、イラクは後方から丁寧につなぎながら攻撃を組み立てようとする。

しかし、このチャレンジが裏目に出た。

ゴールキーパーからのビルドアップでパスが乱れると、デンベレが素早くボールを奪取。そのまま冷静にエムバペへラストパスを送り、エースが無人に近いゴールへ流し込んだ。

イラクにとってはノルウェー戦でも同じような形で失点しており、痛恨のミスとなった。

逆にフランスは前線からのプレスがしっかり機能し、狙い通りの形で追加点を奪った。

デンベレにも待望のゴール

2点差となってもフランスの攻撃は止まらない。

オリーゼからのスルーパスに抜け出したデンベレが、冷静なコントロールから右足でゴールを決めて3点目。初戦ではやや精彩を欠いたデンベレだったが、この試合ではゴールに加えて1アシストと結果を残した。

さらにデシャン監督はドゥエ、シェルキ、アクリウシュら若い選手を投入。

交代後も攻撃のテンポは落ちず、選手層の厚さを感じさせる内容だった。

試合結果

フランス 3-0 イラク

【フランス】

  • 前半14分 キリアン・エムバペ
  • 後半 キリアン・エムバペ
  • 後半 ウスマン・デンベレ

【イラク】

  • 得点なし

試合を振り返って

個人的に、この試合は「フランスの強さと選手層の厚さ」を改めて実感した90分だった。

イラクは5バックで中央を締め、前半はかなり粘り強く戦えていたと思う。エムバペのスーパーゴールさえなければ、もう少し接戦になっていた可能性も十分あった。組織だった守備は決して悪くなく、ワールドカップ初勝ち点への期待を感じさせる内容だった。

それでも世界トップクラスのチームは、一瞬の隙を逃さない。エムバペは前半のミドルシュートだけでなく、後半は前線からのプレスで生まれたチャンスもしっかりゴールへ結びつけた。2試合連続の2ゴールで大会4得点。数字だけでなく、試合を決定づける存在感は群を抜いていた。

また、デンベレがゴールとアシストを記録できたのもフランスにとって大きな収穫だった。初戦では本来のプレーが見られなかったが、この試合では持ち味のドリブルや判断力が光り、エムバペとのコンビネーションも非常に良かった。途中出場のドゥエやシェルキ、アクリウシュも自然に試合へ入り、誰が出場してもレベルが落ちないところに優勝候補たる理由を感じる。

一方のイラクは結果こそ0-3だったが、内容には前向きな部分も多かった。前半の守備はよく組織されていたし、後半立ち上がりにはボールを保持して前進する場面も増えていた。ただ、ビルドアップでのミスから流れを失ってしまったのは非常にもったいなかった。世界トップレベルとの対戦では、ほんの少しの判断ミスが失点につながることを改めて感じさせる試合でもあった。

フランスはこれで2連勝となり、グループI突破を決定。攻守ともに安定した戦いぶりを見る限り、今大会でも優勝候補の筆頭であることは間違いない。一方のイラクも、この経験を糧に最終戦でワールドカップ初勝ち点獲得を目指してほしい。